橿原に息づく、物語ー。

FARMENTRY

ブルワリー奈良県橿原市五井町197-5

2025年Japan Brewers Cupの淡色ラガー部門で見事1位に輝いた「FARMENTRY」。地域固有の野生酵母と自家栽培のホップに向き合い、奈良県橿原市初のクラフトビールとして2024年に誕生した醸造所。早くも全国的な評価を集めています。

橿原に息づく、物語ー。

農業への想いが導いた、発酵という入口

「FARMENTRY」の物語は、農業を愛するヘッドブルワー・西崎氏の想いから始まりました。日本酒やワインといった醸造酒の多くが農業と密接に結びついていることに着目した西崎氏は、自らも地元の農作物や酵母を活かしたビール造りを志すようになったといいます。和歌山県のブルワリーで醸造技術を磨いた西崎氏は、そこで出会った奥田氏とともに、醸造所の立ち上げからオープンに至るまで二人三脚で準備を重ねてきました。

FARMENTRYは、FARM(農)とENTRY(入口)を組み合わせ、発酵を意味する「ferment」という言葉も掛け合わせた造語です。ビール造りが工業製品として捉えられがちな中で、農業とビールとをより近づけていきたいという願いが込められています。2024年8月に醸造を開始し、同年10月には橿原市初となるクラフトビール醸造所としてタップルームをオープンしました。

土地の記憶と向き合う、ものづくりへのこだわり

FARMENTRYが大切にしているのは、この土地でしか生み出せないビールを追求する姿勢です。醸造設備は既製品に頼らず、海外メーカーと直接交渉のうえ、設計から配管、輸入、設置までを自ら手がけたオーダーメイド。トラブル時にも工程全体を止めずに済むよう切替弁を組み込むなど、醸造家ならではの視点が随所に息づいています。

さらに製造場の奥には、日本酒の酒蔵を思わせる「Wild Room」と呼ばれる空間が設けられています。購入した酵母ではなく、この地域に息づく野生の菌を用いて発酵させることで、橿原という土地ならではの味わいを引き出そうという試みです。ロゴマークには、かつてこの地にあった藤原京の碁盤の目をベースに、「時間」「すなわち」「感嘆」を意味する三つの記号「. : !」が組み合わされ、「奈良から世界へ、世界から奈良へ」という理念が形になっています。地域への敬意と、その先にある世界への眼差しを併せ持つものづくりが、FARMENTRYの根底にあります。

橿原に息づく、物語ー。

世界を旅するように味わう、個性豊かなビールたち

同醸造所では、基本となる8種類のビールを軸に、季節ごとの限定醸造やここでしか味わえないラガーを展開しています。中でも特徴的なのが、常に2種類を一組でリリースするスタイル。同じベースのレシピから、ホップと小麦を用いた一杯と、ホップを使わずオレンジピールとコリアンダーで仕上げた一杯という、地域による味わいの分岐を飲み比べて楽しめる仕立てになっています。アメリカやベルギー、イギリス、ドイツと、国や地域によって異なるビールの個性を橿原から発信する姿は、まさに世界を旅するような体験です。

看板商品である金色のラベルが目を引く「スペシャルハウスラガー」は、希少なホップを用いながらも軽やかに飲み進められる一本で、2025年のJapan Brewers Cup淡色ラガー部門では見事1位に輝きました。橿原市内でしか手に入らない希少性も相まって、遠方からもファンが訪れるほどの人気を博しています。ぜひ一杯、その個性豊かな味わいを確かめてみてください。

ご協力いただいたブルワリー

BREWERY

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    FARMENTRY

    奈良県橿原市五井町197-5

    2025年Japan Brewers Cupの淡色ラガー部門で見事1位に輝いた「FARMENTRY」。地域固有の野生酵母と自家栽培のホップに向き合い、奈良県橿原市初のクラフトビールとして2024年に誕生した醸造所。早くも全国的な評価を集めています。